私は、一応薬剤師をやっています。現在は精神科の門前に転勤になってしまったためほとんど小児科の薬を出す機会はなくなってしまいましたが、ひとつ前勤務していたところは総合病院の門前であったこともあり小児科の薬が多く出ていました。 そのため小児用量の計算はそれなりにできると思っています。 子供の薬もらうときにやたらと体重聞くなとおもったら量があっているか確認するためです。
添付文書を見ると大体 体重1kgあたりの成分の量が記載されています
カロナール細流20%の場合
通常,乳児,幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして,体重1kgあたり1回10〜15mgを経口投与し,投与間隔は4〜6時間以上とする。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として60mg/kgを限度とする。ただし,成人の用量を超えない。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
PMDA
1kgあたり製品量で0,05g〜0.075g
体重が10kgだとすると、製品の重さで1回0.5g〜0.75gとなる。
計算方法を示したいと思います 今回はパーセントから 製品1gあたり(液体なら1mLあたり)の成分量の出し方を説明します。
計算方法
結論
パーセントを10倍すれば良い。
理由
ここでいう 薬の名前についてるパーセント(%)は製品100gに対して成分が何グラム入っているかしめしている。
液体の場合は100mLに対して何グラム入っているかになる。
カロナール細流20%の場合
20g /100g→20000mg /100g
20000mg /100g→200mg /1g
ムコダインシロップ5%の場合
5g/ 100mL→5000mg/100mL
5000mg/100mL→50mg /1mL
ここでそれぞれの結果を比べると
カロナール細粒20%は200mg /g
ムコダインシロップ5%は50mg /mLとなります。
ここで気がつく人も多いかと思いますが、パーセントの値を10倍すると mg/g(mg/mL)へ変換でできる。
まとめ
%を10倍すれば良い
これを知っておくと処方箋の量が製品量記載(gやmLで記載されている状態)の場合に慣れれば瞬時にどのくらいの量で出されているかわかる。 ここから更に派生していくと処方から医師がどのくらいの体重を想定して出したか計算する方法もあるので時間があれば記載したい。
以上 読んでいただきありがとうございました。
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