Claude Coworkのスケジュールタスクは何本登録・何回実行できるのか実測してみた

Claude Coworkのスケジュールタスクを使い始めるとき、まず気になるのが「何本まで登録できるのか」「1日何回まで実行されるのか」です。ところが、公式ヘルプにはこの数字がどこにも書かれていません。

同じAnthropicのスケジュール実行機能であるClaude Code Routinesには、公式ブログに明確な数字があります。Proは1日5回、Maxは1日15回、Team/Enterpriseは1日25回。それならCoworkにも同じような隠れた上限があるのではないか。気になったので、実際に登録と実行を積み上げて確かめてみました。

結論から言うと、登録20本・毎時実行25回まで積んでも上限には当たりませんでした。本記事ではその検証手順と、触って分かったUI仕様をまとめます。

目次

検証環境

  • 実施日: 2026年7月20日〜21日
  • プラン: Claude Max
  • 操作端末: Claudeモバイルアプリ(スケジュールタスクはリモート実行のため、PCの起動状態は無関係)
  • 実行モデル: Haiku 4.5を指定

なお、Coworkのweb/mobile対応は2026年7月時点でベータ段階です。ここに書く数値はすべてその時点の実測値であり、今後変わる可能性があります。

結論

  • 登録本数: 20本まで登録してもエラーなし。実用上、本数の上限は気にしなくてよさそうです
  • 実行回数: 毎時実行で25回連続成功。Routinesのような「1日◯回」の壁は観測されませんでした
  • ブレーキになるのは回数ではなく、プランの使用量(クォータ)消費だけと考えるのが自然な結果でした

つまり、Claude Code Routinesの「Max=15回/日」という制限は、Coworkのスケジュールタスクには適用されていません。

検証1: 登録本数の上限

まず「何本登録できるか」を測りました。ポイントは、実行させずに登録だけを積むことです。実行してしまうとクォータを消費するうえ、実行回数の検証と変数が混ざってしまいます。

そこで全タスクを「毎週月曜9:00」のweekly設定にし、検証期間中に発火しないようにしました。プロンプトも共通で、コネクターやWeb検索を一切使わない最軽量のものです。

現在の日時を1行だけ出力してください。他には何もしないでください。

タスク名はZTEST-01から連番にしました。既存のタスクと混ざらず、検証後に一括削除しやすくするためです。

結果は、20本目までエラーなしで登録完了。GitHub上にはClaude Code側で「Max 20xプランで3タスク上限に当たった」という未公式の報告(Issue #41402)があり、同じ壁がCoworkにもあるかと身構えていましたが、あっさり通りました。20本あれば実用上は十分なので、ここで打ち切りました。

検証2: 実行回数の上限

次に「1日何回実行されるか」です。こちらは実際に走らせるしかないので、クォータ消費を最小化する設計にしました。

  • タスクはZRUN-011本だけをhourly(毎時)で登録
  • モデルはHaiku 4.5を指定
  • プロンプトは検証1と同じ最軽量のもの
  • 「自動承認」をオンにして、無人実行時に承認待ちで止まらないようにする

1本に絞ったのは、複数本を並走させると上限に当たったとき「1本あたりの制限」なのか「アカウント合計の制限」なのか判別できなくなるためです。

結果: 25回連続成功

21:14に登録したタスクは22:14に初回実行され、そこから翌日の23:14まで25回連続で成功しました。エラーもスキップも一度もありません。

注目していたのは15回目です。もしRoutinesと同じ「Max=15回/日」の枠がCoworkにも効いているなら、ここで止まるはずでした。しかし12:14の15回目も何事もなく成功。さらにTeam/Enterprise相当の25回も超え、次回実行も普通にスケジュールされ続けていました。

暦日単位で見るとより明確です。7月21日だけで0:14から23:14まで24回実行されており、「1日15回」の日次キャップが存在するなら、この時点でとっくに止まっているはずです。日付境界(0:14)をまたいでもリセットや中断は起きませんでした。

副産物として分かった仕様

回数を数えるだけの検証でしたが、触っているうちに実運用に効く仕様がいくつか見えてきました。

hourlyだけ「登録時刻アンカー」

21:14に登録したタスクの初回実行は22:14でした。つまりhourlyは正時(毎時0分)ではなく、登録した時刻の「分」に固定されます。毎時ちょうどに走らせたければ、正時ちょうどに登録する必要があります。

一方、週次は時刻と曜日(例: 毎週月曜18:00)、平日(weekdays)も時刻を明示的に指定できるため、この問題はhourly特有です。

cron式は使えない

Claude Code Routinesはcron式を受け付けますが、Coworkはプリセットのcadence(毎時・毎日・平日のみ・毎週)から選ぶ形式です。時刻の細かい制御が必要ならRoutines、コネクター連携やモバイルからの管理が主眼ならCowork、という棲み分けになりそうです。

実行場所はクラウド/ローカルを選べる

作成モーダルで実行場所を「クラウド上(ベータ)」と「お使いのコンピューター」から選べます。クラウドはアプリを閉じても動き続け、ローカルはPC起動中のみ実行される代わりにローカルファイルやデスクトップ拡張機能にアクセスできます。タスク一覧に付く雲アイコンは、クラウド実行タスクの印でした。

このほか、タスクに紐付けるプロジェクトまたはフォルダの指定、承認モードの選択(手動で承認/自動承認/すべての承認をスキップ)も作成時に設定できます。無人で走らせるスケジュールタスクでは、承認待ちで止まらないよう「自動承認」以上にしておく必要があります。

タスクごとにモデルを指定できる

タスク作成モーダルにモデル選択のドロップダウンがあり、デフォルトのモデルのほかHaiku 4.5なども選べます。今回のような軽量タスクをHaikuに割り当てれば、使用量の消費を抑えられます。選択中のモデルはタスク詳細画面には表示されませんが、鉛筆アイコンから編集画面を開くと確認できます。

履歴の青ドットは未読マーク

実行履歴に付く青いドットは、実行結果の成否ではなく単なる未読/既読のインジケーターでした。開くとグレーに変わります。最初は失敗マークかと焦りました。

未検証のこと

正直に書いておくと、今回確認していないこともあります。

  • クォータ枯渇時の挙動: 重いプロンプトを回し続けてクォータを使い切ったとき、どう止まるのかは検証していません。回数制限がない以上、重いタスクをhourlyで回すとクォータを一気に消費するリスクは裏返しとして存在します
  • 20本超の登録: 実用上不要と判断して打ち切ったため、真の上限(あるいは無制限か)は不明です
  • モデル指定の実行時反映: 作成・編集画面でモデルを指定・確認できますが、個々の実行履歴にモデル名が残らないため、各回が本当に指定モデルで走ったかを事後検証する手段は見当たりませんでした

また、繰り返しになりますがCoworkのリモート実行はベータです。この記事の数値は2026年7月時点のスナップショットとして読んでください。

まとめ

  • Coworkのスケジュールタスクに、Routinesのような明示的な回数上限は(15〜25回のレンジでは)存在しない
  • 登録本数も20本まで問題なし
  • 実質的な制約はプランの使用量のみ。逆に言えば、ノーガードなので重いタスクの高頻度実行には注意
  • hourlyの実行時刻は登録時刻に固定される

公式に数字がない以上、こうして手を動かして確かめるしかないわけですが、weekly登録で発火を避けつつ本数だけ測る、1本だけhourlyで回して回数を測る、と変数を分離すれば半日+一晩で決着が付きます。同じ疑問を持った方の参考になれば幸いです。

参考文献

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